こんにちは、最近DIYにはまっている生ハム帝国(@namhamuteikoku)です。
一目惚れして買ったABDマウスが今の規格では使えないということで、改造してワイヤレス化することになりました。今回はその改造工程をまとめてみました。
購入
初めて見た角ばったデザイン。気づいた時にはヤフオクから発送メールが届いていました。
届いたはいいものの! このままでは接続さえできません。
なぜ接続できないかというと、このマウスはADBポートという独自方式の接続端子を採用しているためです。(マッキントッシュ専用端子)
今のパソコンにはこんなの刺す穴なんてありません。
ADBポートの部分をUSBに変換して使うという方法もあるのですがこれには少々問題がありました。
なんとこのマウスにはボタンが1つしかないのです!機能は左クリックのみ!
これにはミニマリストもびっくりでしょうw昔は右クリックという概念さえなかったようです。今じゃ考えられないですね。
「USB接続できるようになったところで右クリックが使えないのでは押し入れ行き!」
「てかコード邪魔じゃね!?」
ということでこれらの問題を解決すべく、今回は既存の安価なワイヤレスマウスをADBマウスに移植するという形で無理やりワイヤレス化してみたいと思います。
動画で紹介
動画でも方法を紹介しているのでよかったら参考にしてみてください。
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準備物
- ADBマウス(筐体となるマウス)
- エレコムのワイヤレスマウス(安価なワイヤレスであれば何でもOK)
- プラスドライバー
- グルーガン(接着剤でも可だが使いにくい)
- 半田ごて
- 単三電池1本
- プラスチックカッター(私は持っていませんがあった方が便利)
手順1 分解
それぞれのマウスをプラスドライバーで分解しました。ADBマウスは筐体さえあればいいので中身はスタッフが美味しくいただきました。
ワイヤレスマウスのホイールは今回は景観保全のため外します。ホイールの土台は裏側でひっかけてあるだけなのでペンチなどで曲げれば簡単に外すことができます。
手順2 はめ込み
基本的にははめ込むだけです。文字だけ見れば簡単そうに見えますが現実はそう甘くありません。
私の場合、ボールがハマっていた穴とワイヤレスマウスのレーザー部分を合わせようとするとクリック部分の位置が離れてしまうという問題が発生しました。
クリックできないのでは意味がないので仕方なくクリックスイッチ部分に合わせることにしました。(筐体の底に半田ごてなどで穴を開ける必要あり。)
上手くいけばレーザー用に小さく穴を開けるだけで済むようですが
私の場合は底面に大穴を開けることになりました。(潔く底部分を全てくり抜いてしまった方がうまくいくかも。)
そもそも基盤の裏側にON/OFスイッチがある仕様なのでどちらにせよ穴を開ける必要がありますね。
手順3 クリック部分の調整
位置を上手く合わせてもこのままでは接触不良で左右のスイッチが作動しません。
そこで今回は針金を使って高さの調整を行いました。厚紙でもいいようですがなるべく経年劣化しないものを使ってください。
この工程はそれぞれの環境によって微妙に変わってくるので何度も調整が必要です。クリック音は鳴っていても左クリックしか作動していなかった、というショックなことが起こることもあります。
手順4 組み立て
左右のスイッチがうまく作動することが分かればあとは組み立てるだけです。
おつかれさまでした!
注意点
- 半田ごてで穴を開ける時、上から見える部分まで溶かしてしまわないように!高熱ですので少し当たるだけでも溶けて傷になってしまいます。慎重に作業してください。
- 電池の場所決めの際に電池と基盤を繋ぐ導線がもろく、何度かちぎれてしまいました。その際は自分ではんだ付けし直すことになるのですが、はんだ付けは基盤と電池の位置がきっちり決まってからにしないと二度手間になってしまいます。
感想:骨が折れる
かなり疲弊しましたが無事ワイヤレスマウスを作ることに成功しました。
「ホイールがないのが不便」が正直な感想ですが、スクロールに関してはキーボードで代用可能なので慣れることさえできれば普段使いには問題なさそうです。
もしよかったらこの記事を参考に改造してみてください。
以上、生ハム帝国でした!