2018年7月某日。私は迂闊にもHHKB type-sを購入してしまう。
この出会いが私の人生を狂わせることになろうとは、この時知る由もなかった。
それではしこたまレビューしていく。文量がものすごいことになっているが、紛れもなくtype-sのせいなので私を責めないで欲しい。
▼HHKB Professional2 Type-sの簡単な説明▼
HHKB type-s:「Happy Hacking Keyboard typing-special」の略。意味は読んで字のごとく「スペシャルな打ち心地で楽しくタイピングする」というもの。PFU社が発売しているHHKB(Happy Hacking Keyboard)シリーズのハイエンドモデル。Topre軸。荷重45g。静電容量無接点。静音仕様。約30000円。
ちょっとこのネーミングは調子に乗りすぎなんじゃないか?もう少し遠慮しろ。
という皆さんの疑問を解決する。
私はHHKB type-sをオススメしない。
目次
私がHHKB type-sをオススメしない6つの理由
type-sは本当にスペシャルな打ち心地なのか?
実はtype-sモデルは店頭に置かれていない。他モデルはあるのに、だ。自ら大層な名前を付けておきながら、実のところ自信がないに違いない。
実際に触ってみないことには始まらないので、
「ポチッ(購入)」
~数日後~
「スコッ」
これは。。これ以上記事を読み進めることはオススメしない。
癖のある打鍵感
打鍵感は「モキュッ」という独特な感じ。押し始めに一瞬バネに抵抗されるようなムチッとした感覚がし、その後スッと固い底に当たる。筆者は底打ち派なので底に触れるが、必ずしもそうしないといけないという訳ではない。軽く触れても反応するようになっている。
他モデルと比べるとtype-sは「軽すぎず重すぎず」という感じでとても丁度いい。
・長時間使用でも疲れたくない
・でも程よくタイピング感は欲しい
一見矛盾しているようなワガママな欲求でも満たしてくれる。
形容し難い打鍵音
このスコスコ音を何かに例えることはできない。
これは「HHKB type-sの音」なのだ。
・スコスコ
・コトコト
・サクサク
大体皆こう言うが、文字だけでは分からないだろう。こういう時、動画は便利だ。
www.youtube.comこの快感は楽器の演奏や、ズッキーニを切るときと似ている。本来キーボードは文字を打つためのツールに過ぎないが、例外がある。それがtype-sだ。
「手段と目的を履き違えるな」
もはやtype-sは手段ではなく目的だ。今こうして記事を書いているのも、タイピングしたくて堪らないからだ。
変態配列と呼ばれる所以
HHKBは巷では変態配列と言われている。私が購入したのは英語配列モデルなのだが、確かに変態だった。
日本語/ローマ字切り替えが特殊
少し使ってみて分かったのだが、変態配列と言われる所以は英語配列モデルにおける文字入力の変換方法にあるのではないだろうか。
それは「alt」+「~」キーを同時に押すというもの。確かに変態だ。
最初の数日は苦労したが、それ以降はどうってことはない。そもそもスペースキーの横に変換キーが付いている方が変態なのだ。
私はHHKB type-sをオススメしない。
もう他のキーボードには戻れない
このキーボードを使用するデメリットが一つだけある。他のキーボードが使えなくなることだ。
変換キーのクセもそうだが、それ以上に立ちはだかるのが打ち心地。申し訳ないがバタフライキーボードなんてもってのほかだ。大袈裟に聞こえるかもしれないが、他では満足できない身体にされてしまった。
尊師スタイル
もしHHKBユーザーがラップトップを使うなら、USBで繋げバタフライキーボード部分にHHKBを載せて使うことになるだろう。これを「尊師スタイル」という。
ぶっちゃけこのスタイルは普通に面倒だし、リュックがかさばる。そんなことは分かっている。はっきり言って不便だ。
でも辞められない。
私はHHKB type-sをオススメしない。
レトロでシンプルな可愛さ
HHKBのデザインは元々シンプルで、中学校のパソコン室にありそうな雰囲気がある。これをダサいという人もいれば、私のように可愛いと感じるものもいる。
無刻印が断然可愛い
購入当時の私はブラインドタッチが出来なかったが、キーボードの刻印なしを選んだ。理由は単純で、「刻印がない方がより可愛いから」だ。結果的にはブラインドタッチが出来るようになり、作業効率まで上がってしまった。無刻印様様である。
HHKB type-sは不完全。カスタマイズする必要がある
実はHHKBは高いくせに完成されていない。キーボード単体ではまだ最高の環境とは言えないのが実情だ。
デスクに直置きだとタイピング音がうるさい
YouTubeなどで音を聞き比べてみるといいが、デスクに直置きしている場合と何かを敷いている場合では音質が全く違う。固いデスクに直置きした場合は音が振動しまぁまぁうるさい。
より静音化するには柔らかいものを敷くべし
type-sを更に静音化するには、振動を吸収するものをデスクとの間に挟むといい。見た目を気にしないのであれば、タオルでもいい。要するに柔らければなんでもいいのだ。
私の場合はどうかというと、MIONIXのデスクマットで対応している。

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HHKBのために買ったわけではなくデスク全体を覆うマウスパッドとして買ったものだが、結果的には静音化に成功している。
・マウスパッドとして
・キーボードを静音化するものとして
このように同時に二つの効果が期待できるので、オススメだ。
たださえ高いのに完璧な環境を用意するのに更にお金がかかる。リアルな話、お金がない人にはHHKB type-sをオススメしない。
手首の疲労はパームレストで軽減すべし
HHKBは座高が高い。そのせいで手の付け根あたりが集中的にデスクと設置し、負荷を与えている。本当に我慢できないくらい痛くなるので、もう作業どころではない。これは全然ハッピータイピングではない。
そこで必要になってくるのがパームレストだ。悲観することはない。これで全て解決する。

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HHKBをヘビーに使っているユーザーは大抵何かしら手首を保護するものを使っている。HHKB純正のパームレストを使う者もいれば、雑誌を丸めたもので代用している者もいる。
巷のパームレストはただの板の癖に高い。キーボードに3万円も払うような奴だから、板切れでも数千円で売れるだろうと高を括っているのだ。私は屈しない。
そこで私はパームレストを自作して使っている。
作り方は単純で、ホームセンターで木を買ってきた板を削った後に塗装するだけ。
・それっぽい板
・のこぎり
・ニス
・塗料
かかった費用は道具を含めても1000円弱。根気さえあれば誰でもできるのでオススメする。
しかし私はHHKB type-sをオススメしない。
結論:私はHHKB type-sをオススメしたい
ここまで読めばこのキーボ―ドが如何なる代物か分かったはずだ。
・打ち心地が良すぎる
・見た目が可愛いすぎる
・世話が焼ける
など、オススメできることが何もないのだ。私はHHKB type-sをオススメしたい。

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type-sだけではなく、Lite2の方もレビューしているのでよかったら参考にしてほしい。ネタバレすると、HHKB入門にピッタリのキーボードだ。